飛凰会理念

実践武道空手 飛凰会

本会は空手を戦う武器ではなく、争いを未然に防ぐ武道として考えています。
 
敵対する強さのみを、考えるなら、争いを助長するだけの事です。
この思想を個人レベルの問題に置き換えれば、喧嘩になり、社会レベルに置き換えれば企業同士の潰し合いになり、世界レベルに考えると戦争に発展していきます。極めて極論のようですが、周りの小さな世界で実際起こっている現象です。
 
物事に対して自分が自分がと自己主張が過度になりすぎ、周りの迷惑が目に入らない人が増えています。他人を蹴落としても自分が大事だと思っているからです。
 
空手の試合でも相手の人格を無視する様な野次、罵声を時々耳にします。驚く事に、それは、一般社会人の試合よりも、子供達の試合中が大半を占めています。しかも、お互いの保護者の方達による応援?です。この様な環境で育った子供達は、勝つ事にどの様な意義を見い出すのでしょうか?

武道で社会貢献を

本来、空手には道が付いています。外面的な強さだけを求めるなら、極めて低レベルな次元の発想です。空手道として考えれば、相手に勝つ事よりも、相手と同調する。その事で争う気をなくさせる…この気構えを世界レベルで考えると平和に繋がると思います。
 
人は気の持ち方一つで卑屈にもなり寛大にもなります。人、一人一人が武道を通して、それぞれ自分自身にプライドを持ち慈しみの心を持てれば、武道が社会に貢献出来るものと思います。
 
喧嘩に強いだけでは一般社会では、ほとんど役に立ちません。
日本という恵まれた治安の環境内では、心の修行をもっとも優先しなければいけないと思います。
 
喧嘩に勝つ、試合に勝つ、等は只の通過点に過ぎない事です。
それよりも、もっと深い意味で武道を奨励していきたいと考えています。